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2020年2月29日 (土)

「善意であってもデマの拡散は責任を問われる」香川県側にいる該当者に言葉の重みが伝わるか

 今回の記事は当サイト所定条件で無断転載など可能とします。条件についてはこの記事の左にある「表現空間S.R 各ページ」一覧の中にあります。 

 当サイトでは現在、「2020年 香川県のネット・ゲーム依存症対策案はむしろ全国規模の悲劇にならないか」シリーズを掲載している。
 
そこでは香川県政関係者が「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」を提案し素案をまとめたこと、それに対する問題点についても触れた。

 強力な規制をかけようとしているのにその根拠について不正確な情報を根拠としていないのか、そういった行為は不当な規制につながるだけでなく、依存症対策において逆効果になる可能性も述べてきた。
 不正確な根拠で正当性を訴える形はある意味「デマの拡散」になりかねないのでは

 その「拡散」の効果らしきものが別の地方で出てきている。「香川県の動きを見て」自分の自治体でも条例を、と言い出したところが出てきている
 もっとも当該自治体では、香川県の規制方法をそのまま取り入れるのか、何かしらの変化を加えるのかは未定のようだし、条例成立を進めるのかも不確定なところもあるようだが…

 これをお読みの皆さんへ。ゲーム・アニメ・コミックを楽しむかどうかは個人の考えでよいでしょう。しかしそれらの楽しみに対してどう考えようとも、デマの拡散が容認されるものではないことは十分理解すべきと思われます

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 ・ 本題に入る前に。新型コロナウイルス関連の一部物品のデマに注意してください。そして、不用意に拡散させないようにしてください

 この記事を作成している時点でこのような現象が起きています。

 ・ 「一部の物品が新型コロナウイルスの影響で品薄になる」という「デマ」が流れ、多くの人が過剰購入に陥る。

 しかし実際はこのようなものでした。

 <現実のところは

 ・ 物品によってはデマの内容が、原材料を中国から調達していてウイルスの影響で調達できなくなったからというのがある。
 しかし現実は原材料を中国に依存していないし、生産は国内でおこなっている。
 通常通りの生産をおこなえる状況である。

 ・ 物品によっては一部の地域で一時的に品薄になっているものもあるが、それについては根拠のないデマを信じた多くの人々が過剰購入に走った結果のものだった、というのが真実といったケースもある。

 <参考: 経済産業省のサイト https://www.meti.go.jp/covid-19/mask.html  >

 これはほんの一例であり、他にもデマ情報がまことしやかに流れていることにも十分注意してください。

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 ・ デマの拡散は善意であっても犯罪に

 <参考: YAHOO!ニュース 「新型コロナのデマ対策で注意するべき、善意の拡散と事実化のリスク」 https://news.yahoo.co.jp/byline/tokurikimotohiko/20200229-00165194/  配信者:徳力基彦 2020年2月29日 7:00>

 上記ニュースに前述の香川県側のものはない。しかし根拠に乏しい、不正確といった情報を発信することの危険性については参考になる。
 このニュースや過去の判例を参考にすると次のことに注意すべきと考えられる。

 ・ 悪意を持ったデマ情報の流出、拡散は法令上処罰対象となる。

 ・ 善意であったとしても発信すれば名誉棄損など刑事・民事責任が問われるであろう情報は拡散行為だけでも責任が問われる場合がある。
 ボタンクリック1つで拡散できる機能を持つサイト、サービスにも注意。

 ・ 単に善意で呼びかけただけ、呼びかけに応じただけだったにせよ、判例からすると「責任能力を有する者が、行動を起こすに当たってその是非を検討するなど最低限度の注意を払わなかった場合、その責めを負う」形になることも忘れてはいけない。

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 ・ ある意味怖い、犯罪に当たらない拡散

 これまでの法運用や前述のニュースサイトでの徳力氏の指摘も交え、次のことも考える必要がある。

 ・ 科学的その他、確かな根拠がなくても、違法行為を勧めるものでなければ被害者が特定されないと法的責任を追及できないことが多い。

 ・ 専門家でも正しいか否かの判断が難しい情報はデマがデマであることの証明が困難。

 ・ 真実が混じったデマやデマの事実化が社会的脅威に

 真実が混じったデマについては徳力氏が実例で、東日本大震災での石油関係事業者の設備火災の件を挙げていた。
 「火災の影響で有害物質が雨とともに降る」というデマが流れた。
 この時は事業者側、報道機関側も迅速な対応をとったもののその時でさえしばらくデマが小規模ながらネット上で流れていた。

 デマの事実化についても徳力氏が実例を挙げて問題視していた。
 一部の物品が不足するというデマに惑わされ、一部の地域では多くの人々が物品を過剰購入。結果的に品切れの店が続出。
 デマに惑わされたがために一部の地域が物資不足になった。こんなことが全国規模で起こってしまってはたまったものではない。

 言うまでもないが一部地域での一部物品の品薄はコロナウイルスの影響ではなくデマの悪影響でこうなったのである

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 <注意: 発信者・拡散者が法的責任を問われないケースでも、ネット・リアル問わず身近な人や交流を持つ人がデマによる被害を受けた場合、社会的責任の観点から信用問題などそれなりの結果が発生することは強調しておきます

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 ・ あれから10年以上は経っているというのに何も変わっていない

 ゲームの悪影響説についても昔から、そして、今の香川県側にも今回述べた不当なデマの流出・拡散と共通するものがある。

 前述の「科学的その他、確かな根拠がなくても、違法行為を勧めるものでなければ被害者が特定されないと法的責任を追及できないことが多い」ことが災いし、報道・出版までもが無責任にゲーム・アニメ・コミックを悪者にすることが多かった。

 「真実が混じったデマ」についても、ゲームなどを楽しむ人々のほんの一部が問題行動を起こせば、ゲームなどを趣味にすることを不必要に強調し、社会に対する公害物として印象を与えるようなことがあった。

 そして今、香川県側がおこなおうとしていることは…そういったデマの拡散で社会不安を煽り、特定産業をおびやかし、ただでさえ新型コロナウイルスが経済に与える影響に世界中が不安になっているのにより一層、条例という手段で日本はおろか世界経済に深い傷を負わせようとしている行為といえよう

 今回の記事作成中の現時点でも、1977年4~12月の間に生まれた私より若い世代がデマを拡散しているかもしれない。
 但しそのことで「イマドキの若者・青少年は…」というつもりはない。私と同じかそれ以上の年齢でさえもデマの拡散の「加害者」的な者もいる。

 本人の自覚の有無問わず過去に加害者になった者、現在進行形でなっている者がいるであろう。
 私も自戒しなくては。

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 香川県側関係者の皆さんへ。善意であったとしてもデマ拡散が社会に与える悪影響についてもくれぐれもお忘れ無きよう……

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