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2020年1月25日 (土)

2020年 香川県のネット・ゲーム依存症対策案はむしろ全国規模の悲劇にならないか (2)

 今回の記事は当サイト所定条件で無断転載など可能とします。条件についてはこの記事の左にある「表現空間S.R 各ページ」一覧の中にあります。

 <お断り:2020年2月28日 加筆修正しました>

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 この「2020年 香川県のネット・ゲーム依存症対策案はむしろ全国規模の悲劇にならないか」シリーズの(1)はコチラです。

 当サイトのシリーズ記事については特に断りが無い場合、その記事単独で読んでも構わないことを前提に作成しています。

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 ・ (1)よりは悲壮感少な目の文章で…と言いたいのですが、無理ですね…

 このシリーズの(1)では、香川県が議員提案として「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」を提案し、素案をまとめたことについて触れました。
 そして、それについての疑問点についても…

 条例の趣旨については香川県のホームページ https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir1/dir1_1/dir1_1_1/wr2f3g200122132241.shtml に、こう書かれています。

 

ーーーー引用開始ーーーー

 議員提案により、本県の子どもたちがネット・ゲームの長時間の利用により、心身や家族的・社会的な問題を引き起こすネット・ゲーム依存に陥らないために必要な対策を推進し、健全な育成を図るため、本条例を制定しようとするものです。

ーーーー引用終了ーーーー

 

 また条例の素案にこのような内容があります。


 ・ 18歳未満の者のコンピューターゲームの利用時間を60分(学校などの休業日は90分)を上限とする。
 ・ 学校、県民、ゲーム関連事業者に至るまで条例に基づき県の施策に協力することを責務としている。
 ・ 保護者の責務として条例を守らせるものとしている。

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 ・ おかしな「規制」「バッシング」などの特徴チェックをおこなってみるとするか…

 この記事作成時点での当サイトにある「おかしな『規制』『バッシング』などの特徴チェック」のページで素案の問題点を探ってみます。
 これをお読みの皆様と考えが一致するかどうかはわかりませんが、また長文になりますが、参考になれば幸いです。

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  1. フレーズや(表向きの)目的などを強調し、とにかく世の中が良くなるように思わせる。

 確かに度が過ぎるゲームの利用は考えものです。何らかの防止策を家庭で話し合うのはよいでしょう。但し公権力の行き過ぎた介入が許容される理由にはなりません。

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 2. 趣味嗜好、その他特徴について。特定の趣味嗜好、特徴を持つ者の、一部の不届き行為だけを強調し、趣味嗜好、特徴が悪いとする。

 実際に依存症(ゲームに限らず)から不届き行為に至った人もいます。しかしゲームについては長時間する=依存症になるという図式は短絡的です。
 毎日一定時間する人もいれば、日によっては長時間になるものの毎日はしない、という人も多いでしょう。

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 3. 他の原因があるかもしれないのに特定の趣味嗜好、特徴が悪いとする。

 ゲームに限らず酒類なども、そして大人に対しても言えることですが依存症になる背景には虐待・精神不安を招く要素など社会的な問題があります。
 青少年の健全育成を解決するならそういったことにも取り組むべきと考えられますが、この素案ではそういったことに目を向けず「ゲームを規制すれば青少年の依存症問題が解決する」ことばかりが強調される形となっています

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 4. 一部のシーンなどを誇張して悪く言う。
 
 現在のゲームソフトではゲームそのもののプレイだけでなく、制作関係者紹介などの特典映像・静止画・楽曲などを閲覧・鑑賞できるものもあります。
 
 一口にゲームの利用と言ってもそれらを通常に視聴する行為とゲーム的要素そのものを楽しむ行為を同一視して「条例上の責務に関するゲームの利用」となれば、通常の芸術鑑賞の否定にもつながることになります。
 閲覧するための媒体がゲームソフトかそうでないかによる差別的な扱いにもつながるでしょう。
 
 「ゲームの利用のし過ぎを防止するためにゲームそのものの作動時間を規制する」という発想は、昔のゲームソフトの多くが技術的制約から特典をつけにくく、ゲームそのものしかできることがなかったから有効な手立てとして成立したとも考えられます。
  
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 5. 欠点や不届きな一面ばかりを強調して悪く言う。
 
 前述の2と重複するので省略します。
 
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 6. 世の中のことについて、政治家などの「うまくいけばオレ様(または自分の支持する○○様)のおかげ」、「うまくいかなきゃ反対派が悪い」、ヒドイ場合は「国民がダメになったからだだろーが!!」
 
 現時点では該当するかは不明なので割愛します。
 
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 7. (前半) 根拠もなく問題点を特定の趣味嗜好、特徴であること自体にするような分析。好き嫌いなどが出るのはわかる場合でもあんまり。
  
 ・ 県側は規制理由の一つを「素案にある時間を超えてゲームをする青少年は学力低下するというデータがある」としているが、データの出所を明らかにしていない。規制をかけるのならデータの出所や、データの取り方、分析方法に専門学的根拠があるのか明確にすべき
 
 ・ データだけでなく条例が依存症対策に適切かどうか、公正な判断ができる複数の依存症関連の専門家にも意見を求めるべき。方法を間違えると不当な規制になるだけでなく依存症対策の面からも逆効果になりかねない
 県側の動きからすると条例が必要とする根拠に不正確なデータを用いた可能性も考えられる。データだけでなく合理的根拠に乏しい要素で過重規制を引き起こしかねない。
 
 ・ ゲームに夢中になって運動不足による体力低下を問題視するなら適度な運動を奨励する施策を講じればよい。最近耳にする、「健康寿命を延ばす」ことを啓発する方法を応用すればよい。
 
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  7. (後半) 根拠もなく問題点を特定の趣味嗜好、特徴であること自体にするような分析。好き嫌いなどが出るのはわかる場合でもあんまり。
 
 ・ 長時間利用における視力の低下防止については一般的なコンピューター画面の利用上の注意とされる「目安として連続1時間に留めておき、10~15分の休憩を取ること」を守らせる。また、それが可能なゲーム作りを関係者に促せばよい。
  
 ・ スポーツなどをしなくなった要因は一例として、大人たちが「部活やスポーツチームに入ると過大な能力が求められる可能性が高い」「向上できなければ指導の名のもとに暴力・暴言に晒される」「度を越した環境で辞めたいと口に出してもおかしくない状況にもかかわらず、口に出した青少年を『つらいことから逃げる』と責め立て、一層精神的に追い詰められる」といった負の要素を放置したことで敬遠された面もあるかもしれません。
 
 肉体的・精神的に追い詰めてボロボロにすることも健全育成の阻害になるはずです。目的の趣旨から適切な方法でそういったことにも大きく取り組むべきはずなのに、それが見えてきません。 
 スポーツに限らず「他のことも経験を」ならば「他のこと」に興味が持てなくなった原因を考えるのが先決です。
 
 ・  そして、犯罪などの社会問題についてですが…昔の子供はゲームに触れる機会が無かったのは事実です。しかしそういった世代でも問題行動や酌量の余地のない犯罪さえ起こす者もそれなりにいました。
 また、大人になってから起こす例も。
 これについては一例として外部サイト「少年犯罪データベース」 http://kangaeru.s59.xrea.com/   とその管理人、管賀江留郎の著書「戦前の少年犯罪」で触れています。
 それ以外でも触れている書物などはあります。 
 
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 8. 規制、罰則、バッシング基準があいまいで何が対象になるか不明確。目的自体は理解できる場合でも行き過ぎた要素はナシね。
  
 香川県側は「罰則はない。業界の自主的な取り組みを後押しするものでゲームやネットを悪者にするつもりはない」としていますが、素案に「責務」という言葉を用いている以上、それを強調して合理的な理由もなく、施策関係者の故意・過失を問わず精神的圧力をかけて事実上の令状なしの強制をまかり通すことが考えられます
 
 納得できずに拒否したら「責務を果たさないつもりか」と言わんばかりの圧力…。
 学校関係者が生徒に対して、など、立場の強い者が弱い者に対して行われる可能性も。
 「責務」という言葉の使い方と、過重要求に対する拒否や異議申し立て、要求の暴走防止に対する歯止めが素案には無いと思われます。
 
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 9. 権力、団体などに甘く民に厳しい。
  
 前述の8と重複するところがありますが、過重要求がなされ、対応できる迅速な救済が見込めない場合、膨大な時間と費用をかけて争うしかなくなる、なんてことになる可能性はないでしょうか。
 法律で行政の態度に異議申し立てができる制度があったとしても「条例がそうなっているんだから」で片づけられてしまい、泣き寝入りに終わる可能性は?
  
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 10. 実はどこかの誰かの息がかかっていた。
  
 11. 必要な権利主張まで行き過ぎた主張にしてしまう。
  
 10,11は 現時点では該当するかは不明なので割愛します。

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 12. 「昔はこれが当然だった」「自分も耐えた」など伝統文化尊重や風習だからと、また「他の国や地域では行われている」として何でも正当化。それにより起こる(もしくは起こった)弊害を考えない。主張する必要性や効果についても根拠が怪しい。
  
 すでに述べてきたことと重複する点は省略します。
 但しこれだけは繰り返します。ゲームに限らず酒類なども、そして大人に対しても言えることですが依存症になる背景には虐待・精神不安を招く要素など社会的な問題があります。
 青少年の健全育成を解決するならそういったことにも取り組むべきと考えられますが、この素案ではそういったことに目を向けず「ゲームを規制すれば青少年の依存症問題が解決する」ことばかりが強調される形となっています
 
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 13. 功績やそれらしきものを強調して批判を言わせないようにする。
  
 現時点では該当するかは不明なので割愛します。

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 14. 科学的その他の面で根拠の分析方法がアヤシイ。
  
 WHO(世界保健機構)が依存症(ゲームに限らず)に対して取り組みの必要性を提唱したのは事実です。
 しかし制限時間を条例として定める場合、そこまでがんじがらめにするだけの根拠は?という疑問が付きまといます。
 
 依存症になった人やなろうとしている人とそうでない人を同一視してわずかな時間に留めろというのは、ゲームをする青少年をいたずらに危険視することになるというマイナス面の方が大きいです。
 根拠なき規制の結果「制限時間を超えてゲームをした奴はアブナイ」「そういうものを作る奴は社会の敵」と、何らかの差別や偏見を生み出すことになり、健全育成の面でかえってマイナスになるとも考えられます
 
 また本来なら早めに治療を開始できたのに条例の存在によって、「責務を果たさなかった」「条例に違反した」などと「お前が悪い」的な言い方で責め立てられる可能性も考慮すべきでしょう。
 そうなってしまっては依存症の解決をかえって困難にさせることになります。
 これについては特定非営利活動法人「アスク」のサイト https://www.ask.or.jp/  と、「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」 http://izon-hodo.net/  のサイトが参考になります。
 
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 15. アヤシイ根拠、そこまで言えないにせよ検証などが不十分な説を唱えるのが「専門家」、「政治家」などの肩書きを持つものだったために信じ込ませる結果になる。いくら何でもこれは正しいかを考える必要アリ。
   
 16. 問題とすべき現象が増えてもいないのに「増えたから規制が必要」と言い張る
  
 17. 明らかな間違いが判明しても訂正しない。自説は正しいと言い張る。また、間違った主張でも止めるのは困難なのでせめてそんな現状をわかってくれと言いたい。
 18. 規制、罰則、バッシングの是非を検討するなどで、人選が規制推進派ばかり、推進派の思い通りになる状況など結論ありきで通そうとする。
 
 15~18は現時点では該当するかは不明なので割愛します。
 
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 19. 社会問題防止のためと称すればどんな規制も正当化、どんな怪しい根拠を撒き散らしてもいいわけではないことを理解してくれと言いたくなった。
  
 1でも述べたことですが強調するためにあえて繰り返します。確かに度が過ぎるゲームの利用は考えものです。何らかの防止策を家庭で話し合うのはよいでしょう。但し公権力の行き過ぎた介入が許容される理由にはなりません。
 
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 20. すでに違法行為の域に達している。
  
 条例は本来、当該自治体のみにしか適用できません。しかしこれまでの香川県の様子からすると、県外の事業者にまで、直接的ではないにせよ間接的に「責務としてやってきた」と、不必要な要求を強引に通しかねない勢いです。
 香川県がそうなりませんように…
  
 地方自治体の条例の制定・運用は法律の範囲内に限定されます。法律に反することが許容されるには、相応の合理的な理由がある場合のみです。
 
 一例として法律では駐車違反になる場合でも、多くの都道府県では緊急自動車(救急車・パトカーなど)は要件を満たせば責任が免除されます。
 但しこの場合、駐車違反の弊害より当該自動車関連の業務遂行の公益性が明らかに上回ることから社会的な合意が得やすかったのです。
 
 現時点では何とも言いようがありませんが、不安はぬぐい切れません。
 もし香川県側が行き過ぎた条例運用をおこなえば法律違反で裁かれてもおかしくはありません。
 業界関係者に対する業務妨害に関する法律には親告罪でないものもあります。この場合第三者が目撃者として告発できます
  誰を告訴すればいいかわからない場合被疑者不詳のまま告訴、という方法もあります。
 
 余談ですが実際のところ(2020年より)何年か前、富山県内で政務活動費の不適切支出について、状況からして詐欺罪に当たるのではないかと問題視する声が上がり始めました。
 そのとき、詐欺罪は親告罪ではないのだから告訴や告発が無くても当局が捜査するべきでは、という声も上がり始めたものです。
  
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 21. 1~20で述べてきた様な問題があるものを、参考として用いている。

 前述の7と重複するので割愛します。
  
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 22. その他、必要に応じて要点の付け加え
 
 ここに書かれていることがすべてとは限りません。この記事を利用して意見・要望を送る場合、必要に応じて参考にする部分を取捨選択したり要点を自分なりに付け加えてみましょう。
 

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