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2013年5月 3日 (金)

勢いだけで憲法を変えることの危険性と愚かさ (2)

 今回の記事は当サイト所定条件無断転載など可能とします。

 この「勢いだけで憲法を変えることの危険性と愚かさ」シリーズの(1)はコチラです。

 このシリーズに限らずこのブログでの「○○シリーズ」では、特に断りのない限りその記事単独でもシリーズ全編を通して読むのもアリとします。

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 ・ 繰り返すが…変えること自体が目的になっていないか

 このシリーズの(1)でも少し触れたが、日本を良くするための「改正」ではなく、変えること自体を目的とし、理由を後付けしていないか。
 今回はそれについて簡単に書いてみる。

 以前は憲法「改正」の理由を「国民について権利ばかり書かれているから自分勝手な者が増えた。義務を強化しなければならない」と叫ぶ者(自民党関係者の多くも含まれるであろう)が目立っていた。
 ところが戦前やそれ以前にも、キレる者や見勝手なこと・モラルのないこと・すさまじいことをする者がそれなりの数で存在していたことが明らかになっていった。
 当然、現行憲法が無かった頃の話である。

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 ・ 結局時の政権の都合で決められたり、カルトじみた独善的なものになるのでは

 憲法改正を肯定するときによく聞かれるのが、これからの日本(または日本人)にふさわしいものにする、ということ。
 しかし何をもってふさわしい、とするかを誰が決めるのか、そしてそれは必ずしも正しいといえるのか、という問題が付きまとう。

 「少年犯罪データベース」 http://kangaeru.s59.xrea.com/ の管理人、管賀江留朗氏はそのサイト上や書物「戦前の少年犯罪」(発行:築地書館 2007年)、その他のメディアにおいて、戦前時代の少年犯罪が実は相当ヒドイ有様だったことについて語っている。

 それ以外にも、実は戦前にも身勝手な者、最悪、身勝手な動機からの凶悪犯罪だって少なくなかったことが各方面で語られるようになった。

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 ・ 結局時の政権の都合で決められたり、カルトじみた独善的なものになるのでは(もう少し続き)

 戦前の大日本帝国憲法においては国民の権利については法律の範囲内とされていた。
 言い換えれば、法律によっていくらでも制限できるというもの。
 さらに戦時下においては治安維持法のもとに権力によって弾圧に等しいことが行われていた。
 しかし、そんな状況であっても…

 
 どんなことでも厳しく取り締まりというわけではなかったようである。
 一例として前述の管賀江留朗氏の「戦前の少年犯罪」で取り上げられている少年の問題行動においては、現在から見ると内容と動機からすると寛容過ぎではないか、と思われる扱いをされていたことも少なくなかったという。
 実際にその書物を読んでみると、よく「国家の非常時に何たることか!」的な仕打ちを受けずに済んだものだ、と思えることも多い。

 と言うより、戦争反対などその当時の国家が言うところの「国家にふさわしくないから弾圧が必要なこと」には厳正だったが、それ以外のことは極端に不当な処罰になることはなかったと考えられる。

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 ・ 結局時の政権の都合で決められたり、カルトじみた独善的なものになるのでは(まとめ)

 もう一度言う。戦前の大日本帝国憲法においては国民の権利については法律の範囲内とされていた。
 言い換えれば、法律によっていくらでも制限できるというもの。

 そして……今回の記事を書きながらあれこれ考えてみると……憲法が簡単に変えられるようになると、時の政権の都合で身勝手に変えられたり、カルトじみた独善的な思い込みで日本にふさわしいと判断されて事態がとんでもない方向に向かう可能性が高くなる。

 憲法改正については日本だけではなく、多くの国が自国の憲法の改正には厳重な手続きがないとできないようになっている。
 その意味についても今一度考えてみるべきときが来たのかもしれない

 憲法96条についてのニュースが毎日.jpにあった。これも一読してみるとよいかも。

 < 特集ワイド:憲法96条改正に異論あり 9条を変えるための前段、改憲派からも「正道じゃない」 http://mainichi.jp/feature/news/20130409dde012010003000c.html 毎日新聞 2013年04月09日 東京夕刊 >

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