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2010年4月15日 (木)

その発想があったか

 今回の記事は当サイト所定条件無断転載など可能とします。

 公訴時効見直しについて世の中でいろいろな動きがある。そんな中、私が思わず「その発想があったか!」と叫びたくなる外部サイトがあった。

 外部サイト「村野瀬玲奈の秘書課広報室」の「時効廃止をめぐる論議を深めるために」 http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1701.html という記事と、そこで紹介されていた「あなたは悪くない」の「性犯罪の公訴時効に関して」 http://manysided.blog85.fc2.com/blog-entry-96.html という記事。
 なお、二つの外部サイトとも、サイト全体が当サイトと立場が必ずしも同一ではないかもしれないことをお断りしておく

 それらを参考にしてまとめてみると、子どもの性犯罪の時効についての現状はこのようなところか。

 ・ 海外の場合、国や地域にもよるが、子どもへの性犯罪は時効そのものが無い、または子どもが成人するまでは時効が停止されるところもある。

 ・ 日本でも民事訴訟では個別の事情を酌んで時効が弾力的に適用されたこともある。子ども時代(11歳)の実の父親による性犯罪で、28歳で父親を訴え父親が地方裁判所に賠償を命じられたケースもある。

 ・ 社会的に立場が弱い子どもに特別に配慮する必要があるという意見もある。

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 子どもへの暴力については性犯罪だけではなく、教育・指導に名を借りた虐待にも時効による免責に制限を設けるというのはどうか。そんなことを考えてみた。

 親、教師、それ以外にも子どもを指導する立場にいるものの中には、カルトじみた独善的な判断で教育・指導の際、肉体的・精神的に子どもを虐待するケースもある。
 あるいは、たとえ子どもに落ち度があったにせよ、それを強調して行き過ぎた行為を正当化する動きも…
 私は1977年4~12月の間に生まれたが……私が子どもの頃、青少年時代はそのようなことを「熱血指導」としてもてはやす風潮が今より強かったであろう。

 当時の大人たちの間ではこんなことを言うことも少なくなかった。実行者・第三者を問わず…

 「あなたのためを思ってやっているのだから受け入れなさい」、「耐えられないやつは心が弱い」、「お前が悪いんだから文句を言うな」など……
 こういった決まり文句で泣き寝入りさせられた被害者も少なくないであろう。

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 私自身、今まで受けてきた「教育」「指導」において、「確かに今思うと私に至らぬ面があったのだから、相手もこの程度のことは言いたくなるな」と思うこともある。

 しかしその一方、「そりゃあさ、あの時、俺に落ち度があったのは認めるよ。でもさ、あんな言動まで許されていいのかって今でも思ってんだぜ」と言いたくなることもある。
 「じゃあさ、俺が今、同等以上の落ち度がある大人(20歳から高齢者まで幅広く考える)に対して同じことをしても無罪放免でいいよね?アンタがそれを正しいってやってきたことだもんな!?」と、実行者に向かって吐き捨ててやりたいことだって……

 ……失礼。少し興奮気味だったかもしれない。こんなことを書いたからといって私は犯罪を実行したり正当化するつもりは無い。それはハッキリと述べておく。

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 マスコミがなかなか報道しないだけで、前述のような「教育」「指導」を受けた結果、暴力を正当化する大人になってしまった昔の子どもも多数いるのではないであろうか。そんなことも考えてみてはどうだろうか。
 とはいえ、そういった人物が相手の落ち度を強調したり、カルトじみた独善的な犯罪に手を染めるようになり、その結果私やその周囲の人達に牙を向けた場合には、それなりの報いを願うが

 そういうこともあって私は、厳罰ばかりが犯罪防止策なのであろうかと思うこともある。

 また、虐待によって引き起こされる人格への悪影響だって懸念される。

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 少なくとも私が青少年時代は、学校の不当行為に対して被害者自身が行動を起こすには支援が不十分であったと言えよう。例え親の理解・支援があったにせよ、やりにくい面があった。
 小学校時代のことを中学校になって被害を公言すると、今度は中学校から快く思われない、なんてことも心配する必要があった。
 この辺については地域差もあったかもしれないが。

 そして、成人後ある程度生活に見通しが経ち、自分自身で「やっぱりあの時のことに異議申し立てをしたい」と言った頃には長い年月が経過し、「今更昔のことをあれこれいっても仕方がないでしょう」なんてことになってしまう。当事者に言われたり、周囲の声だって…
 もちろん、学校に限ったことではないが。

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 もし、「教育」「指導」に名を借りた肉体的・精神的暴力や虐待については、侮辱罪、名誉毀損罪、傷害罪など関連しそうな法令に対する時効に制限をかけたらどうなるのであろうか……
 そんな発想もアリかもしれないな……
 などといろいろ思いをめぐらせる私がいる。

 もっとも、どこまで制限を設けるかということには議論の余地があるであろうが……

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